「いや…それはないと思うんだけど…」
「いや、絶対にそうだって!」
「いくらいつもぼーっとしているひなでもさすがにそんなに一日でもの、失くさないよ!」
「やっぱり、かなの言う通り、誰かがひなのを意図的に…」
三人がうーんと真剣に悩む中、わたしは一人あたふたとしていた
い、いじめってそんな上履きと教科書がなくなったぐらいで大袈裟だよ
それに水の件だって水道管のトラブルってこともありえるし…
「みんな深く考えすぎだよ。第一、わたしそんな心当たりまったくないし…」
「うーん…ひとつ言えるのは、たぶん犯人は2年ではないってことは確かだね」
「は、犯人って…だから!」
「あー、それわかる。うちらの学年ってそういうの一切ないよね」
「まぁ、それはうちらのボス的存在がいじめ自体大っ嫌いだし、もしそんなことがあったら真っ先に飛んでくしね」
わたしの話を無視し、話を続ける三人はわたしのほうを見てにやっとした

