とりあえずジャージに着替えようと更衣室までついてきてもらい、ジャージに着替える
着替えているときも華南ちゃんは何か深刻そうな顔をしてわたしに色々と聞いてきたが、わたしの答えは全て曖昧なものだった
そしてお昼休み、いつもは一紀ちゃんとお弁当を一緒に食べるのだが、今日は一紀ちゃんが休みなので誰と一緒に食べようかと迷っていると、華南ちゃんたちのグループに誘われたので机をくっつけた
最初は和やかにいつものように他愛ない話をしていたのだが、急にグループの一人の綿子ちゃんが聞いてきた
「そういやさ、ずっと気になってたんだけど、ひな、なんで今日ずっとジャージなの?体育なかったでしょう?」
「ん?あぁー、制服濡らしちゃって…」
「今日、雨降ってないよね?」
「うーん、何ていうか、トイレから出てきた瞬間に水が飛んできたっていうか…」
そう言うと、さっきまで和やかだった雰囲気が一変した
「えっ、何それ?もしかして誰かにかけられたってわけ?」
咲綾ちゃんが口にストローを咥えたまま、眉間に皺をよせながら聞いてきた
「う~ん…よくわからないけど…」
わたしが首を傾がせると、その時一緒にいた華南ちゃんが口を開いた

