理由は不純でも沢城くんは確かに頑張っていた
本当に理由は不純だけど!
…………………
でもこんなに落ちこむ沢城くんは初めてで、少しだけ胸が痛む
いや、痛んじゃダメだ!
うーん…でも…
未だに目の前で蹲りながら落ちこんでいる沢城くんの姿をチラッと一瞥し、はぁとため息をついた
わたしって甘いのかなぁ…
「沢城くん」
「…何ですか?」
「…試合に勝てはしなかったけど、頑張ったことは頑張ったので…その…ご、ご褒美をあげても、いいよ?」
すると、さっきまでめっちゃ落ちこんでいたはずの沢城くんがガバッと顔を上げ、瞳をキラキラさせていた
「本当ですか!?」
うぅ…キラキラが眩しい
まさかここまで喜ばれると思わなかったので、否定するのも可哀そうなのでこくっと頷く

