「ありがとう。でもまさかあんなことになるなんて…吃驚したよ」
「そうですね…、でも元はと言えば俺が先輩に変なお願いことをしちゃったせいで…すみません」
「えっ!?あ、謝らないで沢城くん!むしろわたしがあの時に沢城くんに駆け寄ったから…」
なんだか今日というか、今の沢城くんはいつもより元気がない感じがする
やっぱり試合に負けちゃったショックが大きいのかな…なんて考えていると、急にその場にしゃがみ込んでしまった
「さ、沢城くん!?」
慌てて沢城くんの隣にしゃがみ込むと、顔を膝に蹲らせていた沢城くんから大きなため息が聞こえてきた
「…先輩からキス、して欲しかったのに…負けちゃったなぁ…」
心配して駆け寄ったのに、そんなことを言われ、思わず『へ?』と声が出る
「えっ、あの…沢城くん?」
「…何ですか?」
「もしかして、今少し元気ないのって試合に負けたからじゃなくて…、わ、わたしにきキスしてもらえないことにショック受けてる?」
未だに顔を蹲らせている状態の沢城くんはわたしの質問にコクリと顔を頷かせた

