走って、走って、走って、連れてこられた場所はさっきいた第2体育館から最も離れたバトミントン専用体育館の裏側だった
結構な距離を走らされたので息を整えていると、やっと沢城くんがこっちを振り向いてくれた
「大丈夫ですか?先輩」
「ちょっと、待ってて…」
体力の違いなのか、同じ速度で走っていたというのに沢城くんは息切れなんてしてなく、心配そうにわたしの顔を覗きこんできた
その行動にも少しドキッとしてしまい、心臓がドキドキと加速し始めたか、なんとか息は整ったので、沢城くんに聞いてみることにした
「いきなりどうしてこんなとこに連れ出してくれたの?」
「…先輩、困ってたでしょう?」
「え?」
「あの時、先輩あと少しで泣きそうだったから、つい連れ出してきてしまいました」
沢城くん…
気付いてくれてたんだ…
あんなちょっとのことでも気づいてもらえて、少し嬉しいなぁと心を躍らせた

