そんな謎な言葉を残し、委員長が教室に入ってきたので、彼は黒板のほうへと視線を向けた




わたしが図書委員だから…、だから自分も図書委員になったの?




もしかしてあの時、突然わたしに部活とか委員会とか聞いてきたのは、このためだったの!?




ますます沢城くんという人間がわからなくなったわたしは大切なミーティングだったというのに内容が頭に入ってこなかった




そしてそれが不運だったことに、いつのまにか沢城くんとわたしは同じ曜日の同じ時間の担当になっていた








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そして今に至るわけでありまして




今は放課後




放課後の図書室は人気があまりなく、しかも金曜日だからなのかいつもより訪問してくる生徒も少なかった





「・・・」




「・・・」




そんな空間の中、わたしは沢城くんと隣り合わせで座っている