わたし、園宮ひなのが謎の後輩、沢城昴流くんと付き合い始めてから早一週間




わたしたちは今、誰にもいない図書室で二人きりになってしまったのです









*
*




付き合い始めたといってもメールアドレスと携帯番号を交換し合ったきり彼とは会わなくなったので、やっぱりちょっとした気の迷いだったのねと安心していると彼から突然メールが来て




内容は『先輩って何か委員会とか部活に入ってますか?』と聞かれたので、わたしは素直に『部活には入ってないけど、図書委員はやっているよ』と何気なく答えたら、数日後にわたしはそのメールの本当の意味に気付いたのであった




学期初めの委員会ミーティングのとき、彼が教室に現れ、教室中が騒がしくなったのはまだ記憶に新しいこと




そう、どうやらわたしの彼、沢城昴流くんは何故だがわからないがわたし同様、図書委員になっていたのだ




最初は吃驚しすぎて何が起こったのかわからなかったけど、他の生徒には見向きもせず、まっすぐにわたしの隣の席に彼が座ると、真っ先にわたしに一言




『…何ですか?』




『いや、その…まさか沢城くんも図書委員だったなんて…』




『先輩が図書委員だから、俺も立候補しただけです』




『…はっ?』




何を言っちゃてるんでしょうか、この人は