初めてだから少し怖いけど、沢城くんにならいいかなと思ってしまい、わたしは首をゆっくりと縦に振った




その反応を見た沢城くんは少し驚いた様子だったが、すぐに嬉しそうに微笑んだ




そんな彼を見ると、胸のあたりがきゅーっとなって、とても苦しい




こんな感覚初めてだったのに、これがどういうものかわからないが胸が締め付けられて苦しいのに、嫌な感じではしなかった




沢城くんはわたしの髪を自分の指に滑らせ、そしてわたしの顔を両手で優しく持ち上げる




沢城くんの顔が間近にあり、本当にキスしちゃうのかぁと、思わず沢城くんのシャツを裾をぎゅっと掴んでしまう




そして徐々に二人の唇が近づき、そのまま




ちゅっ




軽い音を立てて、重なり合った




唇に柔らかい感触を感じた瞬間、全身の血が暴れだしたかのように体が熱くなる




初めてのキスで動揺しているのってのもあるが、相手が沢城くんというのも大きな要因だ




それでもこのなんとも言えない羞恥心はなんなのだろう




この空間にはわたしと沢城くんしかいないのに、こういう行為をしていると恐ろしく恥ずかしい気持ちになる