…ん?




何を言ってるのかな、一紀ちゃん?




「いや、これは沢城くんがただ単に優しいってだけで…」




「でも普通、人の胸元なんて見る?しかもひなのは相当小さいから、意識しない限り、中々視界に写らないよ、胸元なんて」




「ち、小さくないもん!!」




胸元に手を当てて、必死に抗議をしたが、一紀ちゃんはそれを無視し、話を続ける





「だから、あんたも色々と気をつけなよ、変なところで無防備なんだから。気抜いてるとすぐに手を出されるわよ」




「え、えぇぇ…!?」




だ、だってまだキスもしてないのに…




でもでも確かにたまに吃驚するぐらい熱い視線がわたしに向けられてくるので、用心しなきゃです




そう思いながらも、心の奥ではそれを少し期待してしまう自分がいたことは誰にも内緒