そ、そうだったのか…
ん?てことは…
沢城くんのさっきの不可解な行動の数々を思い出し、わたしはカーッと赤くなった
き、気づいてたんだ、沢城くんは
だから中々わたしのほうを見てくれなかったし、やけに着るものの要求が多いなぁって思ってたけど、そういうことだったのか
あの時急に抱きしめたのも、後ろから人が近づいてきて、そんなわたしを他の人に見せないためにやってくれたもの
そう思うと、とても恥ずかしい
「でもどうしてチャックを最後まで上げろって言ったの?」
「それはあんた、今その下どうせ下着だけでしょう?あんた小さいからそこ開いてると大抵の人は中見えちゃうのよ」
「へぇ~…」
そんなところまで考慮していてくれたんだ
優しいなぁ、沢城くんは
とほんわかしていると、隣の一紀ちゃんが
「それにしても、沢城昴流は思った通り下心が強い男ね」
口元に手を当てながら言った