沢城くんは甘い





温かいシャワーを浴び、沢城くんのジャージを着てみると、やはりブカブカで、袖は捲くらなきゃだし、ズボンの裾も折り曲げなければ引きずってしまう




もちろん上着のチャックは沢城くんの言いつけ通り、上まで上げた




しかも今日は雨だといっても、もう6月下旬で蒸し暑い




だから長袖のジャージを渡された時には言えなかったけど、出来れば半袖のを貸してほしかった…




と一紀ちゃんに言うと




「ひなのは本当に馬鹿!」




こつんと軽く額にデコピンをされた




「な、なんでさぁー!」




「もし半袖のなんか着たらあれって思ってるよりも薄いから、あんたの生乾きの下着が丸見えになっちゃうのよ」




「へっ?」




「実を言うと、さっきびしょ濡れになったあんたの制服の下から、もろブラジャーのライン見えてたから」




「えぇぇ?!で、でもさっきはちゃんとわたしキャミソール着てたよ…」




「そんなの濡れちゃって肌にぴったりとくっついちゃったんだから、まったくの無意味」