沢城くんは甘い





おそるおそる沢城くんの反応を窺うと沢城くんは




「はい、もちろんです!というか絶対に着てください」




と真剣な表情でお願いしてきた




…そんなにわたしにジャージを着てほしいのか?と思ったが、着替えるものがないのは確かなので、ありがたく受け取ることにした




「あと上着のチャックはちゃんと最後まで上げてください!シャワー室に着くまで、セーターも脱がないでください!」




「わ、わかった…」




とっても必死にそう訴えかけるので、わたしは沢城くんからの謎の要求にこくこくと首を頷かせる







*
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変な沢城くんと別れ、シャワー室に向かっていると、向こう側から一紀ちゃんが走ってきた




「ひなの~、ごめん!誰からも借りられなかった…って、そのジャージ誰の?」




わたしの手元にある青いジャージに視線を落とし、そう聞いてくるから




「沢城くんが貸してくれたんだ」




と答えると、何かを把握した一紀ちゃんはなるほど~と口元緩ませ、わたしの肩をぽんぽんと叩き、ひなのは本当に愛されてるなーと言ってきた




…ん?