おそるおそる沢城くんの反応を窺うと沢城くんは
「はい、もちろんです!というか絶対に着てください」
と真剣な表情でお願いしてきた
…そんなにわたしにジャージを着てほしいのか?と思ったが、着替えるものがないのは確かなので、ありがたく受け取ることにした
「あと上着のチャックはちゃんと最後まで上げてください!シャワー室に着くまで、セーターも脱がないでください!」
「わ、わかった…」
とっても必死にそう訴えかけるので、わたしは沢城くんからの謎の要求にこくこくと首を頷かせる
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変な沢城くんと別れ、シャワー室に向かっていると、向こう側から一紀ちゃんが走ってきた
「ひなの~、ごめん!誰からも借りられなかった…って、そのジャージ誰の?」
わたしの手元にある青いジャージに視線を落とし、そう聞いてくるから
「沢城くんが貸してくれたんだ」
と答えると、何かを把握した一紀ちゃんはなるほど~と口元緩ませ、わたしの肩をぽんぽんと叩き、ひなのは本当に愛されてるなーと言ってきた
…ん?

