沢城くんは甘い





「…ん?」




突然のことで頭が今の状況をイマイチ理解できてないんだが…




目の前の視界が急に遮られ、背中から伝わってくる力強い手の動き、そして誰かの腕に体ごとすっぽり包まれているこの感じ…




もしかしてわたし、今抱きしめられていますか?沢城くんに?!




そう気付いた瞬間、寒かったはずの体が一気に熱くなり、わけがわからなくなった




な、なななななななんで彼は急にわたしを抱きしめたのでしょうか?!




頭の中をパニくらせていると、後ろから誰かの話し声が聞こえてくる




こ、こんな姿誰かに見られるなんて恥ずかしすぎる!!




とどうにかして沢城くんから離れようとするが、ますます体を抱きしめる腕の力を強めてくるので中々逃れられることが出来ない




ついにその話し声の主たちがわたしたちに近づいてくるのをわたしはドキドキしながら待っていた




数秒間の間、声の主がわたしたちの存在に気付き口を閉ざし、そのまま通り過ぎる




通り過ぎ際に『ちっ、リア充めが』と言われ、体がますます火照っていく




やっと人の気配が消え、ホッとしたが、まだわたしは沢城くんに抱きしめられているまま