ひなの先輩とは歳が一つ離れているので、覚悟は出来ていたが、まさかこんなにも早くそんな日が来るなんて思いもしなかった
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授業中、携帯の着信はないのかとチェックするが残念ながらない
休み時間
体育で校庭を走られさているとき
昼休み
「…お前、今日一日中携帯のこと気にしてるんだな」
「あっ?」
今も携帯に着信が来てないかと確認するが、やはりお目当ての相手からのメールはなかった
「なんか言った?」
「だから、お前今日ずっと携帯見てるよなって」
「はぁ?何?お前、俺の行動を四六時中観察してるわけ?気色悪い」
「沢城、俺がお前の後ろの席だってこと知ってるよな?あときもいのはお前だ、ストーカー」
はぁとため息を吐き、新庄は持っていたパンを一口齧った