まぁ絶世の美少年ですからねぇ…、普通だったら振り向きたくなるよ
そしてその美少年の隣にいる地味なわたしへの視線も容赦なく降り注いできます
誰だってそりゃあ疑問に思うよ
なんでこんな美少年の隣に、あんな地味なちんちくりんが!?って…
沢城くんと付き合い始めてからもうすぐ一ヵ月経とうとしているが、わたしも未だにわからない
何故、わたしは彼の隣にいるのだろう
最初は本当に彼の名誉を守るために、ほんの些細な気持ちで告白を承諾してしまったのは、きっとすぐにこんなわたしと付き合っても楽しくないと気づくと思ったから
なのにそんなことは愚か、順調にお付き合いをが進んでいるので、ちょっと戸惑っている
そんなこんなを考えている内にわたしたちはいつの間にか校舎から離れ、校門も抜けて、いつもの通学路を歩いていた
すると突然、わたしの前を歩いていた沢城くんの足がピタッと止まる
いったいどうしたのかと首を傾げていると、目の前にそっと手を差し出された
「…あの、手繋いでいいですか?」
まるで囁いたかのように小さな声で俯きながらそう聞いてきた沢城くんに正直驚いてしまった

