食べもしないクレープを片手に再度校舎内をウロウロしていたら、やけに長い行列が出来ている教室があり、しかもほとんどが女性という…
いったい何をやっているのか少しだけ気になったが、人だかりの先に一番会いたかったあの人の後姿が見えた
「ひなの先輩!」
先輩の後姿からは少し距離があり、大きめな声で名前を呼ぶと、周りの人も吃驚して振り向いてきたが、気にしない
だって、大好きな先輩が笑顔で振り向いてくれるから
「沢城くん」
俺の姿を確認したひなの先輩は、小さな体で人混みを掻き分けて来た
今日のひなの先輩は文化祭だからなのか、着物を着て、少しだけ顔が薄暗く化粧されている
そういえば先輩たちのクラス、お化け屋敷をするって言ってな…
「先輩もお化け役なんですか?」
「そうだよー。座敷童なんだけど…どうかな?」
「とっても可愛いです!」
正直な感想を言うと、ひなの先輩は微妙な表情を見せてきた

