榎本と違って久留米の目的はどうやら違うとこにあるらしい
「そんなことより、神崎先生が『土方歳三を』引き受けてくれない…もう何もかもやる気が出ない」
「それこそどうでもいいわ。てか、あんたまだ諦めてなかったの?」
「だって…今回のカフェだって、先生に新選組の着物着てもらいたくて提案したんだもん。それ以外の人はぶっちゃけどーでもいいっていうか…」
神崎というのはこのクラスの担任で、化学を担当している目つきが異様に悪い、通称メンチ切りの神崎と生徒に親しまれている…のか?
そんな神崎に久留米が猛アタックしているということは、クラスの人間だったら誰しもが知っていることで
だから久留米の発言もみんな軽やかにスルーしている
たぶん殆どのやつらが久留米の思惑を知っていたが、他にアイディアを出すのもめんどくさいので、なんとなくの流れで文化祭の出し物が決まってしまった
そして久留米の発言を聞く限りでは、神崎はそれを承諾している様子はない
たぶん、きっと久留米の願いは叶わないだろう
だって、あの神崎だから
とりあえず何でもテキトーにやっていて、出し物を決めるホームルームでも俺と同じように爆睡していて、自分のクラスがカフェをやるってことをつい最近知ったあの神崎が接客?
俺が言うのもなんだけど、絶対に首を縦には振らないだろう

