どうやら俺のクラスはカフェをやるようで、榎本は俺に接客をしてほしいらしいんだが…
正直に言おう
接客業とか、無理だから
「笑顔でいらっしゃいませって言える自信がない…」
「あんた、別に引っ込み思案な性格じゃないでしょが。というか、仏頂面でもいいから絶対にウェイトレスやりなさい!!」
「えぇー…」
そんな会話を教室のど真ん中で繰り広げていると
「またダメだったよ~~~…」
一人の女生徒が悲痛な声を上げながら教室に入ってきて、そのまま榎本の背中にタックルした
「ちょっと、久留米からも言ってよ!!」
「えぇー、何を?」
既に無気力な彼女は榎本の背中にもたれながらこちらに視線を向ける