小指から伝わってくる沢城くんの体温が心地いい





沢城くんじゃないにしても、わたしも沢城くんと触れているときは少しだけ安心する





もちろんさっきみたいな過激なことをして欲しいわけじゃない




けど





「なんか初々しいカップルみたいですねー」




「…どの口が言うか」




沢城くんはやっぱりずるい




言動全てがぶっ飛んでいるのに、何故だが許してしまう




わたしが沢城くんに甘いのかな?




ううん




きっと、沢城くんがわたしにそうさせているんだ




だって、沢城くんがわたしのことを好いていてくれるように、わたしも沢城くんのことが大好きなのだから