沢城くんは甘い







だが、沢城くんもわたしが離れると同時に距離を詰めてくるので、またささよ離れると、同じように近づいてくる





これじゃあ、いつまで経っても無限ループなにで、わたしは諦めた





「沢城くん....」




「....まだ、怒ってますか?」





沢城くんの問いに、未だ仏頂面のわたしは首を縦に振った後、横に振った





「....どっちですか?」




「もう許してもいいかなって思ってるけど、そしたらまた...さっきみたいなことする?」





そう尋ねると、即答するかと思いきや、沢城くんが少し思い悩んでいた





ちょっ!!





「何でしないって即答しないの!?」




「だって、したらこれから先輩に安易に触れなくなるじゃないですか!!」





「なっ...!?」





こ、この子は真面目な顔して平然とそんなことをいう