「そもそもなんでこんな時間に校舎にいるんですか?佐久間先輩、部活とかないですよね?」
「うん。だが、さっきまでみぞーちに追い掛け回されていた。そしてここに逃げ込んだら、あんたたちがふしだらな行為をしていたところに鉢合わせてしまったってことになる」
ここからじゃいったい何を話しているのかは聞こえないが、沢城くんと一紀ちゃんが会話を始めた
会話をしている最中でも沢城くんは右手でおいでおいでと手招きをしていて、これじゃあまるで猫扱いだ
絶対にわたしからそっちに行かないもん
でも沢城くんが近づいてきても、また威嚇してやる
「みぞーちって…教育指導の溝落?…先輩、いったい何したんですか?」
「今日はハロウィーンだろ?だから気合を入れて悪戯をしたんだけど、気合を入れ過ぎて、何人か気絶させちゃった」
「……」
「あんたこそ、こんなとこでひなのに何、手出してるのよ。この発情期めが」
「違いますよ。俺もハロウィーンってことで、先輩に悪戯をする同時に美味しくいただいていたんです」
「…あんた、やっぱりひなのが絡むと馬鹿になるのね…」
…なんだか二人、仲良く話してるなぁー
何、話してるんだろー、気になるなー

