あのあとわたしは、恥ずかしさのあまり図書室の一角の隅へと逃亡した
さっきの行為を思い出すだけで恥ずかしくて恥ずかしくて、顔から火が噴出しそうになると同時に沢城くんへの怒りが沸々とお腹の中で湧き上がっていた
あんなのハロウィーンの悪戯の度を越してるよ!!
しかも沢城くん、今回のことに同意を求めてきてない!!
酷い!!わたしはひどく怒っているぞ!!
「…先輩」
「近づかないで!!」
様子を見に来た沢城くんに一喝し、そこからわたしと沢城くんの戦いは始まったのであった
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沢城くんがわたしに近づこうと一歩足を踏み込んだ瞬間、わたしはフーッと威嚇をした
「まるで毛を逆立てて警戒している猫のようね」
「…佐久間先輩のせいですよ」
一紀ちゃんはそんなわたしたちの様子を後ろから面白そうに眺めていた

