自分でもわからない体の反応に戸惑ったが、今はそんな暇はない
今はまだ首回りを舐められているだけで済んでいるけど、もしこのままいったら…
ぐちゃぐちゃになった頭の中で、微かにそう思っていると
「…先輩」
妙に艶っぽい声で名前を呼ばれ、下に視線を向けると、沢城くんが真剣な顔でわたしを見上げていた
もう既に心拍数が最高値だというのに、また加速する
体の熱もまた上がる
沢城くんに見つめられただけでこんなになるのは、きっとわたしは本当に彼のことが好きなのだ
沢城くんの顔が徐々に近づいてきて、キスされるのだろうと、目を瞑ったその時
バンッ
「もう、しつこいんだよ!!!」
もの凄い衝撃音と共に扉が開き、一人の女生徒が息を切らしながら図書室に入ってきた

