ひやっとする冷たい感触が首を這う
「さ、沢城…く」
「先輩っていつも甘い香りがするんですよ。知ってましたか?」
唐突にそんなことを聞かれ、わたしは首を横に振る
その間にも沢城くんの右手はわたしの首を優しく撫でてくる
「だから、もしかしたら先輩ってとっても甘いんじゃないかなって」
「…は?」
いったい何を言い出すんだこの子は?
そんなぶっとんでいる台詞で油断している隙に、沢城くんはわたしの首元に顔を埋め、そして
「ぴゃっ?!」
手とは違う、生暖かくて柔らかいものが首を這う感触がきっかけで全身にびりびりって初めての感覚に襲われる
な…なっ…な…
「…やっぱり、先輩すっごく甘いです」
そう言って、沢城くんはもう一度、わたしの首をぺろりと舐める

