わたしの真剣な気持ちが伝わったのか、沢城くんは観念したように小さくわかりましたと言ってくれた
「っし…、それじゃあお願いします」
ベットの上で正座をし、沢城くんに向き合う
夕日が反射して、オレンジ色に染まった真っ白な保健室は静かで、自分の心臓の音がよく聞こえる
沢城くんがすぅっと息を吸った
そして
コツン
おでこを軽くつつかれた
「…へ?」
予想とは違う反応が返ってきて、唖然としていると、目の前の沢城くんは笑っていた
「はい、これで終わり。ちゃんと反省してくださいね、先輩」
「終わりって…これじゃあ全然…」
「いいんですよ。それで」
優しい笑顔を見せてくれた沢城くんはわたしの頭を撫でる

