嘘を吐いたことを、わたしは謝らなければいけない
「ごめんね…」
自分勝手に彼を傷つけたことを反省しなければいけない
「…俺、先輩に謝ってほしいわけじゃ…」
「うん、わかってる。でも、ごめんね。わたしがただ謝りたいだけなの、だからここは一発わたしをドカンと叱ってやってください」
「えっ!?無理です!!むしろ俺が叱られるべきじゃ…」
「沢城くん!」
握っていた手をギュッと強く掴み、わたしは沢城くんを見据える
「…わたしはまた同じ過ちを繰り返したくないんです。身勝手だと思うけど、ここでしっかりわたしは反省をしたいのです」
もう二度と、沢城くんを悲しませないように
苦しませないように
わたしはもっと強くなりたい

