気付いたらわたしも大泣きしていて、二人でもう何を言ってるのかわからないのに、言い合いをして
初めて一紀ちゃんにわたしの気持ちを伝えると、一紀ちゃんはまた怒って
『馬鹿ひなの!!嘘つかれて、隠し事される方がよっぽどつらいわ!』
そう言われて、わたしは自分のしていたことを反省した
わたしが一紀ちゃんのことが大好きなように、一紀ちゃんもわたしのことを大切にしてくれて、なのに勝手に不安がって一紀ちゃんを傷つけてしまった
嘘を吐くことがどれだけ相手を傷つけることか、わたしは知っていた
知っていたのに、わたしはあの紙切れを見たときにまたあの不安が過ってしまった
沢城くんがわたしから離れていってしまう
そんな何の確証もない不安が頭を支配して、気づいたらまたあのころのわたしに戻っていた
ただでさえ弱いのに、自分のことしか考えられなくて、何ればれてしまう嘘をついて
沢城くんが傷つくとなんてお構いなしの弱虫の最低野郎に戻っていた

