中学のときに上級生の人たちに、小学校の時は全然違う陰湿で心を抉られるようなイジメに遭ったとき、わたしはすぐにでも一紀ちゃんに助けを求めたかった
でも必死に我慢した
一紀ちゃんにめんどくさいと思われたくない
ひなのともう一緒にいられないと言われたくない
どんな虐めよりも一紀ちゃんが離れて行ってしまうことの方が何十倍も、何千倍も怖かったのだ
結局最終的にわたしが体育館裏に呼ばれ、髪を引っ張られたり、体を蹴られたり、精神的にではなく肉体的暴力を受けたことによって一紀ちゃんにばれてしまい
後の『金属バット事件』に繋がる
一紀ちゃんに虐められていたとばれたときも、わたしは必死に一紀ちゃんのせいじゃないと、わたしは大丈夫だったと主張したのに、すごい勢いで怒られた
それでもわたしは大丈夫だっていうと、酷く傷ついた表情をした一紀ちゃんに
『なんなのあんた?!わたしに喧嘩売ってるの!?そんなにわたしのこと嫌い!?』
と大粒の涙を流しながら言われて、わたしは焦った
違うよ、違うよ、一紀ちゃん
わたしは一紀ちゃんが大好きだから、めんどくさいって思われたくないから

