あぁー、吃驚した…




やっぱりわたしってそんなにわかりやすかな?




沢城くんにも一紀ちゃんも結構鋭いんだから、困ったなぁ




これからは一紀ちゃんにも気づかれないように気をつけなきゃ




わたしは再度自分にそう言い聞かせ、階段付近にある自販機に向かおうと階段に通りかかったその時





「いい加減、うざいんだけど」





えっ…?




どこからともなく声が聞こえたと思うと、その瞬間誰かに物凄い力で押された





「そろそろ消えてくれない?」




階段の上から突き落とされたと気づいたときには既に手遅れで、何とも言えない浮遊感が体中を襲った




地面に叩きつけられる一歩手前で上を見上げると、そこには数日前に、わたしとぶつかった女生徒の姿が見えた




やっぱり…





そして地面に叩きつけられ、頭に激痛が走ったと同時にわたしの意識は真っ暗になった