さすがにずーっとこのままじゃいけないと思うし、何とか対策を練らなきゃな…
どうしようかな…
う~ん…
「…ひなの、あんたなんかあった?」
「へっ?」
目の前でお弁当箱の包みを片付けていた一紀ちゃんが怪訝な瞳でわたしを見ていた
「ど、どうして?」
「だって、さっきから話しててもずーっと上の空だし、返事も曖昧で…もしかして何か隠してる?」
その質問にドキッとしたが、わたしは何事もないように
「やだなぁ、一紀ちゃん。わたしが上の空なのはいつものことでしょう?」
「そうだけど、でも…」
「あっ、わたし喉乾いちゃった!ジュース買ってくるけど、一紀ちゃんも何かいる?」
突然立ち上がり、無理やり話を遮ろうとするわたしにますます不信感を抱いた一紀ちゃんだったが、特に何も言わずに、教室から早足で出ていく、わたしを見送ってくれた