「えっと、話はずれたけど、そういうことであの騒動で、ひなのと沢城昴流が付き合ってるってことは今や全校生徒知っているってわけ」
さっきの勢いはどこにいったのやら、真剣な表情で話す華南ちゃんはこほんと咳ばらいをした
うぅ…根掘り葉掘り聞かれた…
色々質問されるたびにわたしは沢城くんとしてきたあれやこれを思い出すたびに顔が赤くなり、それが原因で更に三人の質問攻撃がエスカレートしていき、結局全部話してしまった
キス以上のことはまだしていないと言うと、三人とも意外そうな感じだったが、もししたら随一に報告してねってキラキラした瞳で言われたけど…
キスだけでもいっぱいいっぱいなのに、それ以上のことなんてまだ考えられないから!!
でも一紀ちゃんは沢城くんは性欲が強いほうかもしれないと言ってたから、もしかして沢城くんはそういうこと望んでいるのかな?
もしそうだったら、どうしよう…
すっかり今の状況を忘れ、物思いに更けていると
「ひなの!」
「へっ…あだっ」
名前を呼ばれ顔を上げると、突然おでこをこつんと突かれた

