*
*
『沢城昴流と別れろ』
そう書かれた紙切れを前に華南ちゃん、綿子ちゃん、咲綾ちゃん、三人が険しい顔でうーんと頭を悩ませている
さっき華南ちゃんに紙切れの文字を見られてしまったおかげで、わたしは人生初のボイコットをしてしまいました
というのも、文字を見て放心してしまったわたしは、気づかぬうちにこの三人組に視聴覚室まで連れてこられ、それで我に返った時には既にチャイムが鳴っていたという…
初めて授業をサボタージュしてしまった…
先生に怒られないかなぁ…
わたしがそんなことを心配していると、まったく別のことを考えていた華南ちゃんが声を上げた
「やっぱり、先週のことが原因だよね…」
「うん、わたしもそう思う」
「右に同じく」
綿子ちゃん、咲綾ちゃんが華南ちゃんの言葉に同意するも、まったく話が見えないわたしは首を傾げる

