lovable winp


いつも通りの昼休み。

優明と勝手に絡んでくる女たちと踊り場に居た俺の前に、いつも通りの俯き加減で目も合わせない相菜がやってくる。


もちろん俺が呼び出したから……なワケだけど。


「ちゃんと買ってきたのか?」


こう言って差し出した俺の手に、相菜はおずおずと握り締めていた小さな紙袋を乗せる。


すぐさまその中身を確認して、


「言われたからって、マジで買うかよ普通!」


高笑いしながら、口の開いた紙袋を相菜の足元に投げつけた。


その勢いで紙袋から中身が飛び出して、相菜のつま先にコツンと当たる。


「っ!」


相菜は自分の足元に転がった、真新しいコンドームの箱を見て顔を真っ赤に紅潮させた。