それっきりお互いに何も話さなくなって、少し離れて歩く俺たちの間には雨の降る音だけが響いていた。


俺が適当に寝てる女たちより、ずっと俺のことが好きなハズなのに報われない女。


そうはわかってるけど、簡単には相菜の想いに応えてやるつもりはなかった。