心が汚れて居ても構わない体がめちゃくちゃになってもそれでも構わなかった。
いつから私の心は腐っていったの?お金の為にと割り切っても本当は心の中では泣いている。
キャバクラなどで働いても格差が激しい。
それならもっと手っ取り早い風俗で稼いだ方がお金になると思った。
言い方を悪くすれば男性客の性欲処理にすぎない。
今では固定客も付き、お店〈LOVE TIME〉では売れっ子にまで登り詰めた。
名前を【麗奈】で売り、二年の月日が流れていた。
『麗奈ちゃん今日も指名五本も入ってるよ稼ぐね?お店からも有難いよ』
『はい・・・・・・今日も忙しいですね?』
『今日は、一般人たち給料日だろ?だからなおさら羽振りが良いのさ!今日も頼んだよ?』
麗奈は肩を叩かれ個室に向かった。
個室の扉を開けるまでいつもためらってしまう自分がそこには居た。
会社帰りのサラリーマンに汗臭そうな奴など見ただけでも吐き気が込み上げて来る。
麗奈はまだ19ともあってかオヤジ達がハイエナのように群がって性欲処理を行う。
『君が麗奈ちゃんかい?写真で見るよりもっと可愛いね興奮しちゃうよ!』
『ありがとうございます。お兄さんもとっても格好良いですよ』
口でならなんとでも言える愛想だけ振り撒いて居れば良いのだから。
男はスーツを脱ぎ捨てかごの中に入れる。
麗奈は男の手を見て結婚してるオヤジだと心の中で呟いた。
目を閉じて麗奈は唇を重ね頭の中で良い男を想像し坦々と済ませていく。
例え相手が中年の男だろうが年寄りだろうが目を閉じてしまえば全てが同じ世界になる。
だから罪悪感など一切感じない全て夢から覚めればお金に代わっているのだから。