それからわたし達はすぐに家に帰った。

次の日もその次の日も
毎日さやと結李くんは一緒に登校していた。
そろそろ慣れてもいい頃なのに
未だに慣れない。

「はあ…」
授業中、内容など頭に入るわけもなくて
ノートは落書きで埋め尽くされる。
結…って、何書いてんの!
キーンコーンカーンコーン
慌てて消す
結李「ねぇ、西…「結李、かえろー!」
結李くん…何か言おうとしてたよね?
それをさえぎるかの様にさやが入る。
結李くんを見る。
結李「そだね、帰ろっか!」
…。
そうだった、結李くん付き合ってるんだ。
忘れてた…。
あの笑顔、さやにも向けてるんだ。

忘れてた…?
忘れたいだけ。
信じられない…?
信じたくないだけ。

やっぱりまだ、好きなんだ。
結李くんのことが大好きなんだ。