『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』

でも、どっちに転んでもあたしにはマズい事態になる。


負けたら引退のデスマッチ、敬介には勝って欲しいけれど、Super ㎡が負けたら会社に何て言えばいいんだろう。


「志穂、あい……」


そう言いかけた瞬間、体が硬直する敬介。


「うるっさいなー、もう。寝てられないでしょー」


嫌な気配を感じて布団を見ると……米山が目をカッと開き、こちらを見ていた。


寝たと思って、安心していたのに。


どこまで邪魔をする気なんだろう、この人は。


「もう寝ようか」
「うん」


間に米山をはさみ、眠ろうと横になると、メールが届いていた。


『志穂

 愛してるよ』


嬉しいよ、敬介。