『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』

しかし王様の命令は絶対、2人の唇が重なりましたーっ!


これは最悪です、向島先輩の顔色が変わりますっ!


キスを終えたところで、ママは攻撃に入りました。


「あーん、汚れちゃったー」


『キレイにしてよ』攻撃ですっ!


我が父ながら恥ずかしい、なりふり構わぬその様子!


蘭子さんも、青筋を立てております。


鴨川キング、どう出るんでしょうか?


「同じ攻撃はしないわよ、多分」
「という事は、やはり、あの奥義を使いますか」
「奥義ってーなーにー? 」


蘭子さんの奥義、それは『オープン・ザ・ロック』とシャングリラ内で呼ばれている究極の技。


これを繰り出されたら、どんな男もオチると言われております。


「危険なワザだけど、今の蘭子さんなら成功させられるわね」
「大技なだけに、嫌われる可能性も大きいですがあえてこれを繰り出すとは、これまで様々なノンケをモノにして来た二丁目のファンタジスタならではでしょうねー」
「ノンケってー、ゲイでもー何でもない人の事でーす」