マンションまで帰る間、2人で並んで歩いていたら、すれ違う人達が振り返る。
イケメンとデブサイクが並んで歩いてたら、普通のリアクションだろう。
敬介とは、こうして並んで歩けないから、これまでは余り気にした事は無いけれど、やっぱりこれが現実なんだと思い知らされる。
あの宣戦布告以来、連絡は全く無くて、あたしも決定的な一言を言われるのが怖いからメールすらして居ない。
やっぱり、このまま別れちゃうのかな、あたし達は。
だよね、結婚が出来ない女なんてさ、もうすぐ30の敬介に取っては意味無いよね。
「はぁー」
思わず、深いため息が出てしまう。
「どうかした? 志穂ちゃん」
「いえ、別に」
「もし、自分の事で悩みがあるなら聞くよ、先輩だから」
なーんでーそんなに優しいのー、向島先輩。
見た目と同じだわ、性格まで。
惚れてしまいそうです、あたし。
が、いくら優しい先輩だとは言え
『マージナルの鳴瀬君と付き合ってて、最近上手く行かないんです』
なんて、口が裂けても言えないだろう。
イケメンとデブサイクが並んで歩いてたら、普通のリアクションだろう。
敬介とは、こうして並んで歩けないから、これまでは余り気にした事は無いけれど、やっぱりこれが現実なんだと思い知らされる。
あの宣戦布告以来、連絡は全く無くて、あたしも決定的な一言を言われるのが怖いからメールすらして居ない。
やっぱり、このまま別れちゃうのかな、あたし達は。
だよね、結婚が出来ない女なんてさ、もうすぐ30の敬介に取っては意味無いよね。
「はぁー」
思わず、深いため息が出てしまう。
「どうかした? 志穂ちゃん」
「いえ、別に」
「もし、自分の事で悩みがあるなら聞くよ、先輩だから」
なーんでーそんなに優しいのー、向島先輩。
見た目と同じだわ、性格まで。
惚れてしまいそうです、あたし。
が、いくら優しい先輩だとは言え
『マージナルの鳴瀬君と付き合ってて、最近上手く行かないんです』
なんて、口が裂けても言えないだろう。


