お願い、もうこれ以上暴れないで!


「何さらすんじゃ! このメガネ! 」
「秀一郎、もっとやったれ! 」
「止めとき! 」


もう大混乱、スタッフ総出で4人の争いを止め、収録は一時中止になる。


「どうしてこんな事するの! ジョンソンズは先輩でしょ! 」


楽屋に戻ると、あたしは思わず叫んでいた。


それに対して、万里也は平然と濡れた髪をタオルで拭きながら


「つまらんヤツには、頭なんぞ下げん」


と言う。


秀一郎はこれ幸いとばかりに、また参考書を広げ始める。


もう、どうなってるのこの子達は!


結局、今日収録を行わないとスケジュール調整がつかないという事で、再開されたものの、2組の険悪な雰囲気は周囲に伝わり、放送出来るかどうかすら危ぶまれるレベルの番組が出来上がる事になった。