『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』

同じ会社かよっ! と突っ込んでいると、いかにも仕事の出来そうなまとめ髪の女性が2人の席に就いた。


「あの人? 」
「そうなのぉー、お姉さまなのぉー」
「よく平気で居られるよね」
「だってぇー、海外に行くならー男の子が1人居たほうがー何かと便利だからぁー」


犬の散歩係りから、ボディーガードに格上げになったのね。


全く、無意識というのは本当に怖い。


「良かったら、一緒にいかがかしら? 」
「あーっ、志穂ちゃんのーお父さーん。それにー先輩さんもぉー」


結局、人数が増えて微妙な空気になる。


敬介、ごめんね。


ウチはどうしてもそういうパターンになるのよ、何せ『人類皆家族』みたいな人だからお父さんが。