カリフォルニアの猛烈に明るい太陽が、白亜の教会に反射してまぶしい。


「おめでとー! 」
「ありがとー! 」


ライスシャワーが降り注ぐ中、幸せ一杯の2人が教会の階段を降りる。


「ブーケトス、やっちゃおっかなー」
「ホラっ、皆準備準備! 」
「ちょお、押すなやっ! 」
「アンタ、若いんだから後でもいいでしょっ! 」


オカマと摩理依が争ってるよ、あーあ、秀一郎かわいそう。


あたしの横に居る敬介は、スーツが似合う。


やっぱり素敵だ、現地の人も目がハートマークだし。


しかし、このドレスはスソが長いなあ。


現地サイズだから仕方ないんだけどさ、切るワケにも行かないし。


「投げるよーっ! 」


ドドドドォーッと、参列者が階段の下に殺到。


飛び交うオカマの阿鼻叫喚、日本の恥さらしだ。


あ、何か新聞記者とか、TVクルーまで居るよ。