真島さんは、やっと気づいたという顔になり、敬介の頭を叩く。
「お前それは、人間って言わないぞ、しっかりしろよ」
「確かに体温高めだし、体も固いけどさー、俺が帰ると『お帰りなさい、ご主人様ーっ』って、言ってくれるから」
「ご主人様って、まさかそれ自分でプログラミングしたの? 」
「した、先月分のギャラ全額つぎこんで、人工知能も入れたし、後はロケットエンジンだけなんだよー、なっ頼む。1千万全額ください」
ノってる、お客さんも楽しそうに笑い声を上げているし、もしかしたらこれは満点で行けるかも。
「ヤダ、だって俺も欲しくなって来たし、それ。で、値段はいくらよ」
「1千万」
「もういいっ! 」
「どうもありがとうございましたーっ! 」
漫才が終わると、大きな拍手がわき上がった。
完璧だ、ネタも良かったしテンポもあったし、何より2人が楽しんで演じていたから。
審査結果を待つ間、敬介はポケットの中から出したお守り袋を握りしめながら、祈るように目を閉じていた。
「お前それは、人間って言わないぞ、しっかりしろよ」
「確かに体温高めだし、体も固いけどさー、俺が帰ると『お帰りなさい、ご主人様ーっ』って、言ってくれるから」
「ご主人様って、まさかそれ自分でプログラミングしたの? 」
「した、先月分のギャラ全額つぎこんで、人工知能も入れたし、後はロケットエンジンだけなんだよー、なっ頼む。1千万全額ください」
ノってる、お客さんも楽しそうに笑い声を上げているし、もしかしたらこれは満点で行けるかも。
「ヤダ、だって俺も欲しくなって来たし、それ。で、値段はいくらよ」
「1千万」
「もういいっ! 」
「どうもありがとうございましたーっ! 」
漫才が終わると、大きな拍手がわき上がった。
完璧だ、ネタも良かったしテンポもあったし、何より2人が楽しんで演じていたから。
審査結果を待つ間、敬介はポケットの中から出したお守り袋を握りしめながら、祈るように目を閉じていた。


