会場は主催であるTV毎朝の特大スタジオ、当然観客も入り、今か今かとファイナリスト達の出番を待っている。


デーデケデンデンデーンとテーマ曲が流れ始め、出場者達がプラカードをかかげたハイレグ水着お姉さんに誘導され入場して来た。


「大丈夫かな……」
「大丈夫よ、落ち着きなさいシホっち」


Super ㎡の心配じゃなくて、敬介だよ。


真島さんはハイレグお姉さんの携帯番号を聞きだそうと、デレデレしているから心配ないけど、敬介の顔は緊張でひきつっている。


もし今、声が掛けられるなら


『頑張って! 』


と言いたいけど。


「キャーっ! 敬ターン! 」


何、この声。