あれだけ苦労して、ハギモトだって売り込んで、先輩だってあんな事してたけど……。
ここでサクッと引退なんかされてたまるか、冗談じゃない。
ああ、ごめんなさい、キレます。
「仕事って、そんなに甘いモンじゃないのよ。勝とうが負けようが、引退なんて許されないの! あなた達だけじゃなくて、CMの依頼をしている会社や、TV局、それにハギモトにだって迷惑をかけるのよ! 2人だけの話じゃない、レイナさんっ! 」
「な、なんや? 」
にらまれたレイナさんは、ビクっとなる。
「母親として、いえ、一流の漫才師として仕事をどう考えてらっしゃるんですかっ! 」
「まあ、アンタの言う通りやな」
「だったら今すぐこんな茶番を止めて、摩理依さんを大阪に連れて帰って下さいっ! 」
「で、でもかつおにバレたら大変やし」
なおさらでしょうに、2人っきりで同居させていたなんて知れたら。
「まあ、そないにキレんなや。大沢」
万里也があたしの肩を叩く、しかし一度キレたら止まらない。
ここでサクッと引退なんかされてたまるか、冗談じゃない。
ああ、ごめんなさい、キレます。
「仕事って、そんなに甘いモンじゃないのよ。勝とうが負けようが、引退なんて許されないの! あなた達だけじゃなくて、CMの依頼をしている会社や、TV局、それにハギモトにだって迷惑をかけるのよ! 2人だけの話じゃない、レイナさんっ! 」
「な、なんや? 」
にらまれたレイナさんは、ビクっとなる。
「母親として、いえ、一流の漫才師として仕事をどう考えてらっしゃるんですかっ! 」
「まあ、アンタの言う通りやな」
「だったら今すぐこんな茶番を止めて、摩理依さんを大阪に連れて帰って下さいっ! 」
「で、でもかつおにバレたら大変やし」
なおさらでしょうに、2人っきりで同居させていたなんて知れたら。
「まあ、そないにキレんなや。大沢」
万里也があたしの肩を叩く、しかし一度キレたら止まらない。


