結果は、扁桃腺の腫れから来る高熱で、点滴を受けさせてから一晩入院。


秀一郎と共に仕事を終えてから駆けつけた米山に報告すると、意味ありげな笑いを返された。


「米山さん、知ってたんですね? 」
「当然、だって変装した万里也がコンビニで、ナプキンを買うの見たんだもん」


きっと、それをネタにして2人を従えさせたのだろう。


それにしても、万里也の転居手続きの時に住民票を見たけれど、性別には男と書かれていたし、編入の時、受けさせた健康診断でも騒ぎは起きなかったから、何かまだ秘密があるはずだ。


「バレたか」
「秀一郎君、説明してよあたしに。何で万里也が女の子だって今まで隠してたのか! 」


もう一語文では済まさせないと、顔を近付けて答えを迫る。


「万里也は」


言いかけた時に、廊下をドタバタ走る音が響く。


「万里也が倒れたて! 」


やって来たのは、母親であるレイナさんとサングラスに帽子で変装をした若い男。