『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』

後の事は米山に任せ、車を病院へと走らせる。


ただのカゼから来る高熱なら、数日休めばいいけれど、肺炎だったらどうしよう。


この忙しい中、入院だけは避けたい。


会社指定の病院に到着して、すぐに看護士さんに声を掛けて万里也を車椅子に乗せる。


「熱が凄いんです、早く診ていただけますか? 」
「今、混雑してますのでとりあえず処置室で」


看護士さんも万里也を知っているらしく、待合室には連れて行かずに、処置室に案内をしてくれたけれど、診察を受けられたのは到着してから数時間後だった。


「先生、お願いします」
「まず、聴診しますので前を開けていただけますか? 」


ぐったりして、身動き1つ取れない万里也の上着のボタンを外そうとした瞬間、


「触るなやっ! 」


と叫ばれた。


「でも、服をはだけないと」


この際、危ないプレイの傷が見えても仕方ないだろうとばかりに、シャツに手をかける。


しかし、そこから見えた物は……。