『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』

こんな状況が続いて12月、デブス2号こと米山はまんまとマネージャーに就任。


「お茶」
「はいっ! 」
「おいひぃミルク」
「はいっ! 」


あれ? 万里也の声が聞えない。


このところ、カゼ気味で楽屋に到着すると寝てばかり。


「万里也君、ペップスNEXTはいいんですか? 」


声を掛けたけれど、反応が無い。


近づこうとした瞬間、秀一郎が額に手を当てる。


「熱」
「ええっ! 」
「ちょっと、シホっち体温計! 」
「はいっ! 」


バタバタと体温計を取りに行き、万里也の体温を測ると……39.5℃。


まずい、これは。


声も出ないし、ただグッタリしているだけだ。