『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』

何とかやり過ごして、マネジメント部に戻ると2人は机の上に座り、何やら資料を読んでいた。


「大沢、遅いやないけ」
「申し訳ありません、話が長引きまして」
「顔色悪」


2人は、あの後父親達からお説教を受けた。


理由も分からずに、いきなり怒られた事に対し、面食らったらしく、最近は大人しくしてくれている。


もちろん、あの騒ぎの間、ずーっと閉じ込められていたから事情を知らない。


まあ、それは彼らに関係無い事だし、大事なこの時期に知らせるのはかわいそうだ。


しかし向島先輩とあの万里也が腹違いの兄弟とは、想像がつかない。


きっと、レイナさんの血なんだろう、元ヤンだったし。


「秀一郎君、そんなことありませんよー、アハハ」
「自分、1人しかおれへんのやから、気ぃ付けてな」
「ご心配ありがとうございます」