super ㎡の2人を車に残し、新幹線のホームへ向かうと、降り立ったのはかつお師匠とつよし師匠。


聞いてないよ、2人なんて。


「師匠、お疲れ様でございます」
「出迎えごくろうさん」「聞いてた通りブッサイクやなー」


人間性は、つよし師匠の方が出来ているという評判通りのコメント。


「あくまでもプライベートやし、目立たんように頼むで」
「はいっ」


でも皆見てるよー、一時東京でも売れに売れていたから仕方ないけど。


「早よう案内せぇや」
「ただいま」


駐車場に止めてあった車の中に我が子の姿を見つけて、窓ガラスに張り付くかつお師匠。


親バカ丸出し、まるで女の子の親みたい。


「マリー、元気やったか? ワシゃお前が心配で心配で……」
「あんま、くっつくなやオトン」
「秀一郎、大学は決めたか? 」
「東大」


それぞれの親子の会話を聞きながら、車を二丁目に走らせる。